Forget Me Not Bear
 
 
 
 アリストテレス       マリーゴールド        ヘニー
 
  ホース           キャシー          デズデモーナ
 
  チャーリー         タリー           マディー
 
 
(名前をクリックしてご覧ください)
 
今から24年ほど前、テディベアの仕事を始めた頃、東京のあるショーの会場で、足に刺繍のあるイギリスのテディベアはありますか?と聞かれました。初めてフォーゲットミーノットのベアに微かに触れた瞬間でした。ウナカーザが始まってまもなく、実物のフォーゲットミーノットベア に出会うことができました。ただベアには会えても、メアリーさんたちはカナダに移住されてどこにいるのかもわかりません。(後年、イギリスに帰られました。)2000年、お客様のお一人がアメリカの雑誌に住所が載っていたと知らせてくださり、早速コンタクトするも断られ。。(ジョイさん、ひどいよ〜) しばらく諦めていましたが、別のお客様が、今ままでのウナカーザがやってきたこと、今がんばっている気持ちを一生懸命説明すればきっと心を動かしてくれるから!と一生懸命励ましてくださり、誠意の気持ちを表す資料を作りました。それまでにお店にやってきてくれたフォーゲットミーノットのベアたちの写真や、、う〜ん、それくらいかな。笑 でもそれが良かったのです。メアリーさんは息子さんたちがとても小さかった頃着ていた子供服をベアに着せられていたようですが、その一体がウナカーザにやってきていたのです。とても懐かしく思ってくださったようです。それから同封していたウナカーザ通信にスイスのベルンのクマ牧場に行った時の熊の写真をたくさんのせていたので、それを見てメアリーさんの子どもたちがすごく喜んでくれたそうです。そして2003年のお正月。今でもよく覚えています。仕事始めの日にお店に入ると、ファックス機が受信した一枚の紙。アリスさんから届いた幸せの紙となりました。あれから16年。たくさんの幸せと笑顔と感動をイギリスから送り続けてくださってます。アリスさんとリズさんはもう作られていないけれど、メアリーさんジョイさん、本当にありがとうございます。心震える感動のベアたちに出会えて幸せです。
2012年より、日本(ウナカーザ)にやってきてくれるベアには、いつもの忘れな草の
刺繍の他に、桜の花を刺繍してくれることになりました。最初の頃は、写真のように
すごく凝った刺繍をされていました。今は忘れな草と同じようなシンプルな刺繍です。
ピンクと水色。可愛らしい素敵な組み合わせです。
2018年のお正月。びっくりするくらい悲しいお知らせが届きました。メアリーさんが交通事故に遭い、手首を骨折されたとジョイさんからの連絡です。まだ状況をみないとだけど指が
2本使えなくなるかもしれない。悲しい悲しいお知らせでした。もうあの素晴らしいベアたちに会えることはなくなるかもしれない。それよりも少しでも何かできることはないか。ものを作る人にとっては生地を見ているだけで幸せ。作家というものはどうもそのようなものらしい。少しでも幸せを感じてもらえるならと、日本の古い着物の端切れ類をお見舞いに送りました。でもこれは使って欲しいから送るのではないですよ。イギリスのテディベアに和のものは合わないと思うので、ただ見て触って楽しんでくだいねと書き添えました。その後、メアリーさんはリハビリをとてもがんばってくれて、今ではすっかり元気になり再び素晴らしいベアを作ってくれています。本当に良かったです。それにしても今回とっても驚いたのは、突然着物地のお洋服を来たベアがやって来てくれたこと。それを使ったのはメアリーさんではなくジョイさんだということ。それにもましてその着物地がベアにとってもとっても似合っていたということ。嬉しかったです。(後日気がつきました。メアリーさんがジャケットの裏地に帯地を使ってくれてました。実は密かにそれを狙っていまして、比較的しっかりした生地も送っていたのです。さすがメアリーさん、感じてくれましたか。嬉しいですね。)
フォーゲットミーノットベアとのなれそめ
桜の刺繍
メアリーさんの怪我とジョイさんの制作